インタビュー:フィフィさん
フィフィ
1976年 エジプト生まれ。
中京大学卒業後に渡米。再来日後は名古屋から上京し男児を儲ける。その頃TBS系の深夜バラエティー番組「アイチテル!」に初出演し、ファラオの申し子というキャッチコピーの元、存在感溢れるトークによって視聴者からの注目を集める。その後稲川素子事務所と契約し、「アイチテル!」を初めとした、テレビ番組、ラジオで活躍中。
ファラオの申し子、エジプトを語る。
-タレントという仕事を通して、エジプトに関してアピールしていきたい事とかある?
あーそれはね、エジプトに限った事じゃないんだけどアラブって戦争があったじゃない?だからアラブ人は怖いとかテロリストなんていうイメージがあると思うんだけどね、そういう偏見をなくした行って言うのはあるよね。メディアの報道の仕方が悪いせいもあって、ほとんどの人がアラブの国や人々に対しての偏見を持っていると思うから、私がテレビに出る事によってエジプト人ってこういう人たちなんだ。とかね、アラブ人って今までのイメージと全然違うなって言うのを感じてほしいかな。
-なるほどね。確かにアラブの人たちって報道されている内容を見たりしていると怖いって言うイメージがどうしても付いちゃうよね。実際にエジプトとか行って見るとみんな人懐っこくて陽気な人たちなんだってわかるけどね。
そうそう、実際に行って見るとよくわかるとは思うんだけれどね。その他にも色々あってアラブの女性っていうのは外に出る事もあんまりなくて、社会の中では弱い存在なんだって言うイメージがあると思うんだけどね。それもやっぱり偏見でアラブの女性って日本のみんなが思っているよりも意外と強いからさ、そういうのもアピールしていきたいよね。っていうか、アラブの女性弱かったら私がまずテレビに出るとかありえないしね(笑)
-あはは(笑)たしかにそうだよね。そういえばこの前エジプトに行った時なんかは結構昔とは違ってきてるなって感じるところがあって、アレキサンドリアなんか行くと女の子が腕を見せているような服装で歩いていたりとかね。なんせ以前のアラブ女性のイメージとは違ってきているかなって。
エジプトの特に女の子なんかは結構おしゃれさんが多いから、流行の服装なんかはよく見るよね。中にはヒジャブしてるのにピチピチの洋服着てる子とかもいてどんなんだよ(笑)って。ちょっと前じゃありえなかったからね。まぁ、エジプト政府もそんなにガタガタ言わないけどね。イスラムについて少し勉強してくださいよくらいで。他のアラブ諸国の中にはイスラム法がそのまま国の法律になっているようなところもあるけど、エジプトは違うからね。そういう意味では割と自由な国ですよ。
-そういえば、最近メディアでもエジプトの話がよく取り上げられているような感じがするよね。
今ね、大英博物館のエジプト展覧会をやっているから、そういうものもメディアに取り上げられて話題になっているよね。そのうちエジプトブームなんか来たりして、私もこれから上り調子なんじゃないの!?みたいな(笑)エジプトといえばフィフィみたいな感じになれるようにがんばるよ。
-エジプトブームはぜひ起こしたいね!古代エジプトの文化もすごいものだと思うし、そういうのを日本のみんなにもっと理解してもらえたら嬉しいね。それでは、次のページではフィフィさんのファンについて伺ってみます、よろしくね!
フィフィさんのファンについて
-僕のイメージではフィフィのファンの人って30代の女性の人が多いのかなって思っているんだけどどうなんだろう?
どうなんだろう?実際どの年齢層のファンが多いとかはよくわからないんだよね。明らかに小学生のファンが少ないって言うのはわかるんだけど(笑)。でも、たしかにこう…主婦層の人たちに伝えたい事とかはあるよね。
-それは、子供を持つ母として。という事なのかな?主婦層の人たちに対して伝えたい事や言いたい事って?
実は、この話題は情熱大陸に出して貰えた時に言おうと思ってたんだけど(笑)今情熱大陸に出るのが目標なんです。で、日本は大変だと思うのよ。核家族だし子供を預けるところはパンパンだし。だから時間的なこともあって、子育てしながらだとやりたい仕事ができる事って言うのは少ないと思うんだけど。私も子育てしながら仕事していくのは無理かなと思ったけどね、今もなんとなく続けていけているから、がんばれば子育てしながらでもできない事はないなって言うのをわかってほしい。というか、それが主婦層の人たちに伝えたい事かな?ちょっと前までは打ち合わせに子供を連れて行っていたし、もちろん仕事の時は1時間いくらって言う感じで預けていたけど。仕事と子育てと両立する事がめっちゃ辛いと思うときはあったけれど、逆にそれをこなしている自分がカッコイイとおもってがんばれたから、大変かもしれないけど子育てしながらでもやりたい仕事は出来るから、やりたい事をあきらめないでほしいって言うのはあるよね。
-なるほどね。主婦に限らず女性全体に対してはなにかある?
そうだなー。やっぱり子育てとかの事になっちゃうんだけど。ライフスタイルを変えなくても子育てって出来るし、自分のやりたい事とか仕事とかね。あきらめなくてもいいと思うんですよ。私も同じような主婦の人や女性に励ましの言葉をもらったり、道端で声をかけられたりしたときに勇気をもらって支えられているから、私もテレビを通して女性のみんなに勇気を与えたり出来るようにがんばろうと思ってるよ。
-一児の母として活動しているフィフィさんだからこそ、主婦の方や女性の方に伝えたい事というのはありますよね。こういった気持ちが、女性の方に伝わって活力となってくれたら嬉しいですね!
フィフィさんのぶつけたい思い。伝えたい思い。
-タレントとしてのアピールや女性に対して伝えたい事とはまた別に、一番ぶつけたい想いというのは?
私がタレントとして仕事をしていくのは全てにおいてすごく敷居が高かったんですよ。やっぱりタレントになる前から子供がいたから、その育児にも時間がとられるし、外国人だからということで苦労する事もあったし。でもね、そこでめげないで乗り越えようと思う気持ちがあったから今までがんばってこれたと思うんだよね。苦労と思えば苦労だと思うけど、その苦労があったから今に繋がっているというか。
-でも苦労しているときとか、前に進んで乗り越えようとする気持ちと、ネガティブになってしまう気持ちってあるよね。そういう時はなかった?
確かに苦労している時ってしんどいとか、大変とか思っていると、どうしてもネガティブになっちゃうよね。でもネガティブになってもどうしようもないっていうか。ポジティブにならないと問題乗り越えられないなって言うのはあるから、私は出来るだけ前向きに考えるようにして乗り越えてるかなー。タレントだからとかじゃなくて人生の中で辛いと感じる時って誰にでもあると思うから、そういうときこそ私みたいに少しポジティブに考えてみてほしいかな。自分が悪い事を考えている時って、相手も悪い事を考えちゃうような気がするからね。
-気持ちの切り替えって大切だよね。逆に外国人として苦労した事とか何かある?
タレントになる前にね、当時は外国人の顔をしていたら英語を話せない人は就職できないっていうような会社が多くて。そこが苦労とは違うけど大変だったよね。その他に苦労した事って言うと、忘れちゃったよねー(笑)得した事なら結構覚えてるんだけど。それに最近はそうした英語が話せないと就職できないっていうようなことも聞かないから、外国人に対して日本企業がオープンになってきているのかなって。そういう部分が嬉しいよね。
-そうだよね。これからは外国人に対してオープンになるのと同時に、アラブや世界各国への偏見もどんどん無くして行きたいよね。フィフィさんに負けないようにアラブ諸国の偏見をなくしていけるように僕たちもがんばります!