エジプトとスポーツ
体を動かして汗をかくこと。白熱する試合を息を呑んで見守る人々。スポーツが日常的な楽しみの一つになっているのは世界各国共通のことですね。それはここ、エジプトでも変わらないことなのです。
エジプトというと、どうしても砂漠だとか遺跡だとか歴史的、環境的なことに目が行きがちでなかなか現代のエジプトというものの情報が入ってこなかったり、興味の薄れてしまう分野かもしれません。ですが、エジプト人も音楽を聞くことはもちろん、スポーツをすることも、新しいことに目を向けていることもないわけではありません。今回はそんな一環としてスポーツを取り上げて見ました!是非楽しんで見ていってください。
エジプトのスポーツ事情というのがどうなっているかというと、エジプトでは私たちの思っている以上にスポーツというのは盛んに行われているようで、サッカーなども、国民的に盛り上がる競技だと聞いています。アラブの人たちも自分の国の代表が世界を舞台に戦っていては応援せずにはいられないということでしょうか。他にも柔道など、日本発祥の競技も広く受け入れられているので、そういった競技ごとにご紹介していきたいと思います。
サッカー
エジプトではサッカーは国民に圧倒的支持を得られている競技の一つです。エジプトの全国代表チームPharaohs(ファラオ)はエジプトのフットボール連合によって管理されているエジプトの精鋭チームで、様々なエジプトのフットボールクラブから選出されています。
エジプト代表チームPharaohsはサッカーのアフリカ大会である「アフリカネーションズカップ」において、1957、1959、1986、1998、2006年と過去5回に渡って優勝するなど、アフリカでも有数の強さを誇るチームとなっています。
エジプトの戦績をご紹介しましょう。
最も良い戦績(1963年)
エジプト 15 – 0 ラオス
最も悪い戦績(1928年)
イタリア 11 – 3 エジプト
2006年のアフリカネーションズカップ開催国はエジプトでした。約20日間に渡って開催されたサッカー大会も優勝はエジプトという結果で幕を閉じました。最終的にはPKでの決着となりましたが、開催国の意地が大きく他のチームを上回った結果となったのでしょうか。次回のアフリカネーションズカップは2010年開催予定です。まだ出場を決めていない国も多く、エジプトが参戦するかは未明です。
今年のアフリカ選手権の決勝戦はエジプト対コートジボアールでした。エジプトが開催国として堂々の優勝を飾りましたが、試合は0-0のまま延長戦でも決着がつかずPK戦へ突入しました。コートジボアールはチームの要ドロクバが一番手で失敗。エジプトもハリムアリが失敗して、行く末が心配されましたがコートジボアールの3番手コネが失敗した後にエジプトはその後2人が成功しここで終了。エジプトが優勝を決めました。これで20日間に渡って行われたアフリカネーションズカップも終了。個人技を押さえ込んだエジプトが、チームワークで堂々の勝利でした。